【劇団通信7月号】BDPアカデミー生の声
- 2025年6月20日
- 読了時間: 10分
更新日:2025年6月24日
誌面では、一部しかご紹介できなかったBDPアカデミー生からのコメント全文をお届けいたします!
〇卒団を迎えるメンバーの声
今年、BDPアカデミーを卒団する4名にそれぞれのアカデミーへの熱い想いを語っていただきました。
Q.アカデミーに入った学年と、その理由やきっかけ
Q.アカデミー公演で一番印象に残っている作品や苦労した役
上記2つのコメントに加え、それぞれ別の質問に答えていただきました。
清水葵
Q.アカデミーに入った学年と、その理由やきっかけ
高校1年生の時に本八幡KMからアカデミーへ移籍しました。
中学3年生頃からアカデミーを意識し始め、憧れるようになりました。しかし、今の私のレベルで入っていいのか、先輩方についていけるのか1年以上悩みました。本八幡KMで年長者として後輩たちを引っ張っていきたい気持ちもありましたが、“アカデミー”という場所で先輩方に揉まれて更なる高みを目指そうと思い、10年のKM生活に区切りをつけました!
Q.アカデミー公演で一番印象に残っている作品や苦労した役
「彼女たち」で須崎藍羅を演じたときのことです。
この役が自分に務まるのか、正直不安でいっぱいでした。ずっと憧れていた役だったからこそ、嬉しさと同じくらいプレッシャーも感じていました。
特に悩んだのは、「藍羅がアビゲイルを演じている」と思ってもらえるように役をつくること。劇中劇の難しさを痛感し、先生方やアカデミーの仲間と何度も意見を交わして、今の私達だからこそ届けられる「彼女たち」を追求し続けました。
本番では、今までに感じたことのないような達成感がこみ上げ、またひとつ成長できたと感じました。また、ここまでずっと支えてくれた両親に、アカデミーの舞台で主役として立つ自分の姿を見せられたのも、大きな喜びでした。
Q.アカデミーだからこそ得られた経験は何だと思いますか?
「様々な角度から舞台に関われる」ことだと思います。
KM時代も役を追求する努力はしてきましたが、アカデミーでは先生や仲間と作品の理解を深めることはもちろん、芝居や時には衣装のことまで話し合うこともあります。
さらに、KMのアシスタントや公演のスタッフなど裏方を経験することで、自分の演技を客観視する力が付くとともに、舞台はひとりではなくチームで作るものだと改めて実感し、同じ志を持った仲間や多くのスタッフの方々とひとつの作品を作り上げる喜びを感じることが出来ます。
「もっと深く舞台に関わってみたい」と思っていたら、きっとアカデミーはその一歩になるはず!私も最初は不安だったけれど、思い切って飛び込んで良かったなと心から思っています。
Q.学業との両立を続けてこられた理由や支えに頑張れた想いがあれば
続けてこられた一番の理由は、舞台から見える景色が、何にも代え難いものだったからです。お客様の反応を肌で感じ、自分の表現が誰かの心に届いたと実感できる……その瞬間が嬉しくて、何度でも味わいたくて、日々の大変さがわかっていながらも、次の公演に向けてまた努力したくなるという繰り返しで、16年間ここまでやってきたように思います。
そして、そんな日々を支えてくれたのは、やはり仲間の存在です。悩んでいるときに声をかけてくれたり、一緒に必死になって練習したり。お互いに励まし合いながら作品をつくることができるこの場所は、私にとって特別な場所であり、心強い居場所でした。さらに、本気で役と向き合っている仲間の姿を見ると、この先には必ずあの景色があると信じることができました。
KMでは中学受験、アカデミーでは大学受験を経験しましたが、稽古の時間が次の1週間の活力になっていました。
佐野亜也子
Q.アカデミーに入った学年と、その理由やきっかけ
高校1年生でやまと子どもミュージカルから移籍しました。
元々、アカデミーに入りたいという気持ちは強かったのですが、なかなかハードルが高いなと悩んでいました。ですが、やまとでの最後の公演となった「あまんじゃくの桜貝」の稽古が始まった頃に「KUSHINADA」を上演する事を知り、「姫神楽」が大好きだった私は、その続編の物語である舞台に子どもミュージカルの団員としてではなく、憧れだったアカデミーの先輩方とアカデミーの一員として舞台に立ちたいという思いが強く、やまとの公演が終わってすぐに移籍しました。
Q.アカデミー公演で一番印象に残っている作品や苦労した役
2020年の「KUSHINADA」です!
今回の「KUSHINADA」と悩んだのですが、やっぱり、アカデミーに入ってから初めての公演だったということですごく印象が残っています。アカデミーに入った実感が湧く前にオーディションを迎え先輩方の演技に圧倒されたのを覚えています。その中で天女にキャスティングして頂けて嬉しい反面着いていけるか不安しかありませんでしたが、子どもミュージカルの頃よりも熱量も成長スピードも桁違いの先輩方と公演に向けて稽古してるうちに少しずつアカデミーの一員になれたんだと思える様になり、また一つステップアップできた公演だったなと思います。
Q.アカデミーで過ごした時間を一言でいうと?その理由も教えてください。
自分を作ってくれた場所だと思います。
普段から自分の感情に素直に向き合う事が苦手でしたが、役作りの上で役と向き合ううちに少しずつ自分との向き合い方が分かるようになったと思います。アカデミーの仲間と先輩後輩の壁を越えて演技についてディスカッションをしたり先生方とのコミュニケーションが多く取れていたことも自分を作る上ですごく貴重な時間でした。
Q.アカデミーにいたことで成長したと思う事はありますか?
アカデミーに入り、初めて裏方スタッフを経験することができました。表舞台だけでなく舞台の裏まで見て体験する事で、毎回の公演で舞台に立てていることが当たり前ではなく、キャスト以外に多くの人が関わってくださる事で完成していると言う事を実感できました。表と裏の両方を同時に学ぶことができる環境は私にとって大学進学のヒントにもなりました。今年で劇団を離れることにはなるのですが、今までと違う形で舞台を支える1人になれる様、勉強をしていきたいと思うようになりました。
半村美桜
Q.アカデミーに入った学年と、その理由やきっかけ
高校3年生から。
大学で勉強をして、劇団で舞台活動をして、どちらも両立したかったからです。
Q.アカデミー公演で一番印象に残っている作品や苦労した役
彼女たち/村岡麻奈・パトナム夫人 役
村岡役として会話するときの自然な雰囲気と、劇中劇で演じる役とのギャップを出すために試行錯誤しました。シングルキャストだったので、黙々と自分と戦った思い出の役です。
Q.アカデミーだからこそ得られた経験は何だと思いますか?
*和もの作品や、劇中劇がある作品は、役作りが一筋縄ではありません。自分ひとりの力だけではなく、先生やアカデミー生みんなで話し合いながら、作品を作っていきます。アカデミーでは、所作や言葉づかいなど、さらに一歩踏み込んだ役作りに挑戦できます。
Q.学業との両立を続けてこられた理由や支えに頑張れた想いがあれば
大学では、ミュージカルから少し離れた視点をもって、広く芸術について学んだり、様々なジャンルのダンスレッスンに通ったりしました。
稽古では思いっきりミュージカルする!そのメリハリが、勉強とミュージカル、どちらにも挑戦し続けるモチベーションに繋がっていたと思います。
上野愛実
Q.アカデミーに入った学年と、その理由やきっかけ
私は大学1年生の年に、BDPアカデミーに入りました。
アカデミーに入りたいと思ったきっかけは、高校1年生の時に出演した「KUSHINADA」です。共演したアカデミーの皆さんのお芝居に触れ、その表現力に感激したことを今でも強く覚えています。それをきっかけにいつか自分もこの場所で学びたいと思うようになりました。また、技術面を高めたいという思いと共に、裏方スタッフを経験できる点にも大きな魅力を感じました。そうした思いから、アカデミーでの活動を通して、表現の幅を広げるだけでなく、舞台に対する理解そのものを深めたいと感じ、入団を決めました。
Q.アカデミー公演で一番印象に残っている作品や苦労した役
「KAGUYA」
アカデミー公演で印象に残っているのは、初めて出演した「KAGUYA」です。所作や言葉遣いに苦戦したのはもちろんですが、それ以上に、それまで自分が考えていた“演じる”ということそのものについて、大きく見直すきっかけになりました。
先生方や一緒に舞台を作り上げる仲間たちの姿を通して、それまでの自分がしていたのは演技ではなかったと気づかされました。特に和物は、間や静けさの中にある感情をどう表現するかが問われる作品で、自分の浅さや表現の薄さを痛感することも多かったです。
本番では、足りないなりに考え続けてきたことが少しだけ役に繋がったような気がして、自分の中で自然と感情が湧いてくる場面がありました。自分の中で“役に向き合う”ということの意味が、以前とは違って感じられるようになった作品でした。
Q.アカデミーで過ごした時間を一言でいうと?その理由も教えてください。
知見
ここで過ごしてきた時間は本当に何にも変えられないものばかりです。アカデミーで過ごした4年間は、これまでの劇団生活の中でも濃い時間でした。ただ技術を磨く場ではなく、表現とは何か、舞台をつくるとはどういうことか、人と関わるとはどういうことか、その意味を考え続けた時間だったと思います。舞台に立つことも、支えることも、自分の中で言語化できなかった感覚が少しずつ具体的になっていったように感じます。この経験で得た視点が、今の自分を形作っていると感じています。
Q.アカデミーにいたことで成長したと思う事はありますか?
前よりも様々なことを多様に捉えられるようになったかなと思います。アカデミーで過ごす中で、自分の中のものの見方や感じ方が大きく変わったように思います。作品や仲間との関わりを通して、たくさんの価値観や表現に触れ、その一つひとつに向き合っていくなかで、正解のないものとの関わり方を学びました。わからないことをそのままにせず考え続ける力や、他者の価値観や考えを尊重し、一度受け入れてから咀嚼する姿勢も少しずつ身につけられてきた気がします。技術だけでなく、目に見えない部分を育ててもらえた時間でした。
〇新入団メンバーの声
2025年「KUSHINADA」公演がアカデミー初舞台のメンバーから2名。初舞台を終えての想いを聞きました。
土屋眞綾
現在の学年:高校1年生
Q.移籍した理由・きっかけ
憧れのKMスタッフをやってみたかったのと、高校生になり新しい環境でミュージカルと関わってみたいと考えたからです。
Q.アカデミーに入るまでと入ってからの気持ちの変化はありましたか?
アカデミーの皆さんは雲の上の存在で、緊張していましたが、先輩方はとても優しく面白くて入って良かったと心から思っています。自身に厳しく、努力家なところは思っていた通りで、刺激を受けています。
Q.アカデミーに入って初公演を終えた今の気持ち
あっという間でしたが、濃密で楽しい思い出でいっぱいの初舞台でした!寂しい気持ちもありますが、今は自分の伸び代を感じ、アカデミーでしかできない色々なことに挑戦したいと思っています!
森美怜
現在の学年:大学1年生
Q.移籍した理由・きっかけ
児童劇団「大きな夢」に入ってからアカデミーの公演を何度も観劇するうちに、自分もあの素敵な作品の舞台に立ちたいと思うようになったからです。また、KMで長くミュージカルを続けてきて、卒団後もこの劇団に在籍していたいという思いもあり、アカデミーに入ることを決めました。
Q.アカデミーに入るまでと入ってからの気持ちの変化はありましたか?
入る前は、アカデミーに対する憧れの気持ちが強く、その分、稽古についていけるか不安もありました。でも実際に入ってみると、皆で支え合いながら公演に向けて取り組む雰囲気がとてもあたたかく、新しい環境の中でも少しずつ成長を感じることができました。
Q.アカデミーに入って初公演を終えた今の気持ち
皆でひとつの作品を作り上げる喜びを改めて実感できた公演でした。KMではあまり経験のなかったダンスやコーラスにも挑戦することができて、楽しかったです。











